・このページは、2014年 1~3月に当店がツイートした出品書籍紹介の再掲です。

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2014/01/14 田中栄一『霜夜に祈る』(自警会/1951)出品。「現役警視総監(当時)」による随筆集。「人情総監」らしく、若い巡査の仕送り額を気に掛けたりしている。「戦後日本の警察組織」の堅苦しい制度面でなく、その「気風」をよく描いた好著。謹呈署名有

2014/01/29 金子秀夫ほか『現代異端詩集』(図書新聞社/1972)。金子光晴が跋を書き、若き「異端詩人」たちを激励している。「詩壇」に活力があった、最後の時代だったのかも知れないなぁ。 

2014/01/29 鮎川哲也『白い盲点』(文華新書/1978)。五千円。「鬼貫警部」で有名な著者だが、文華新書は軒並みプレミア付き。盛林堂にズラッと並んでるのを見た時は、驚いたなぁ。あんな品揃え、目指したい。

2014/02/03 巖谷大四『非常時日本文壇史』。「文芸銃後運動講演会」の随行員であった作者が、当時の作家達の態度・有り様を活写する。作家も人間。国策追従的な者、清節を守った者、様々だ。


2014/02/03 マン『ブッデンブロオク一家』四冊揃(岩波文庫/1951)。作品自体はありふれたものだが、これは成瀬無極の訳!Sturm und Drangを初めて「疾風怒濤」と訳した大独文学者だ。三千円。

2014/02/08 古屋芳雄『二部戯曲 ダビデ王』(藝術社/大11)出品。三千円。著者は医学者であり、武者小路実篤らと並ぶ『青空』同人の創立メンバー。小説『地を嗣ぐ者』などで有名ですね。


2014/02/08 石野瑛『武相の古代文化』(早稲田泰文社/大13)出品。武蔵相模の考古的研究書。千五百円。ところで、このパラフィンの使い方を見よ。画像処理ソフトの「レイヤー」の概念を、アナログでやっておる。もしくは、「マウスオーバーで説明が出ます」みたいな。


2014/02/08 丹羽正『変幻』(審美社/1971)出品。限定三百十部の第六十四番、毛筆署名。丹羽の処女短編集で、親友の小川国夫が解説を寄せている。乱丁有のため、千円。

 乱丁は、製本時の折れシワ。展ばせば読める。「まともな本屋は乱丁本なぞ並べない」ものだが、こういう「ちょい難アリ」を安く融通するのも愛書家への貢献だ。表題の「変幻」は、「箱入り娘」の抑圧された内面をねちっこく書いた優れた心理短編ですよ。 

2014/02/13 三島由紀夫『わが友ヒットラー』(新潮社)出品。作品じたいは新本の文庫で読めるけど……この函のデザインは、すごいよね。本体の背にも鉤十字の箔押し、表紙にも浮かし紋様で鉤十字。


2014/02/17 二門の「大砲」。舞台は片や幕末日本、片や半島戦争時のスペインだが、年代は同じ19世紀で、かなり近い。大砲も、どちらも「攻城砲」とあり、類似品か。しかしその使われ方・描かれ方は決定的に異なっており、それは戦争の有様の違いの反映でもある。司馬『おお、大砲』の大砲は幕府防衛の虚しき「象徴」であることに終始する。対して、フォレスター『青銅の巨砲』はスペインゲリラの切り札として、ナポレオンの兵を次々に屠る。 ※後者は品切れ


2014/02/19 昨日の仕入れは、人文・社会科学系の堅めの本が多かったですね。まずはこちら、『講座 史的唯物論と現代』(青木書店)全六巻(七冊)揃の美本、五千円。


2014/02/19 社会科学系の揃をもうひとつ。『講座 現代資本主義国家』(大月書店)四巻揃を出品。千五百円。大月書店は、マルクス主義関係書籍に関しては出版界の雄でしたね。レーニン全集とか。

2014/02/20 石井朝太郎『実生活に即したる道徳教育の経験』(ピオロニ社/1925)出品。二千五百円。タイトルは堅いが、「学校生活報告書」といった趣きで、風俗資料としての価値も高く、読み物として面白い。

 本書の一番の特徴は生徒へのアンケート調査が多いことで、著者の学校の生徒の家庭構成や購読雑誌、果ては「大逆事件について周囲の大人から聞いたこと」なども。

 僕が面白いと思ったのは、「道徳が好きな理由」のアンケートで「むごいことや悲しいことがあるから:1.64%」というもの。うーむ。この「1.64%」というのは恐らく、母数61人中の1人だと思う(1/61≒0.01639)。僕が当時の同窓なら、彼(彼女?)とこそ仲良くなりたい。本書には1925年当時の「リアル」が息づいていると思う。 家父長制や皇室の礼賛はあるものの、年代的にまだ軍国色が薄いのも良い。


2014/02/20 徳富蘆花『青蘆集』(岩波書店/昭10)出品。初出は民友社版(明35)だが、この岩波書店版は愛子夫人の校正による「定本」である。初版第1刷。千五百円。

2014/02/21 森文子『脱出行』(開顕社/1948)出品。千円。進駐してくるソ連軍をかわし、満州を脱出するさまを描く。筆者の家族は「親子共斃れになるよりはまだしも」と、父・母・子それぞれバラバラに引揚げた。この三人それぞれが脱出記を記し、「祖国への三條路」という三部作になる予定だったようだが、僕が書誌検索した限りでは、その「第一篇」たる本書しか確認できず。因みに三人とも、それぞれピンチを切り抜けて、無事帰国できたようである。父・子の物語も読んでみたかった……。

2014/02/21 「本文批評(ほんもんひひょう)」って知ってる?自筆原稿、それが現存していなければ異本の比較などによる「仮説的復元」によって、「原典」を追求すること。バワーズ『本文批評と文芸批評』(中央書院)は、日本では数少ない本文批評のテキスト。日本の文学研究の論文なんか見ると、チョロッと「表記は全集版に準ずる」なんて添えられてるばかりで、本文批評まで気が回ってるものは少ないように思いますね。


 しかし、現代の文芸作品は、ほとんどがPCのワープロソフトで書かれてるだろうからなぁ。「本文批評」、できないよなぁ。正確に言うなら、「する余地が無い」、か。デジタルデータは、原稿用紙みたいに「モノ」として残るわけじゃない。今はオフセット印刷が主流だから、「印刷用に組んだ版」も残らない。まぁ、自PCに「進捗途中のファイル」や「改稿前のファイル」をマメに残す作家なら、一応それが批評の対象になることはあるかもね。このデジタル時代、「改稿前のデータ」とか「編集の注文が入る前、校正の朱が入る前のデータ」って、どうしてるんだろう?まあ、どっかにはキチンと保管してるんだろうけれど。昔の「本文批評」であれば、書き込みまみれになった原稿用紙を一枚見れば、大抵のことは分かっただろうに。

 文学館の展示で楽しみなのは、やっぱりナマ原稿。作家の肉筆そのものが魅力だし、改稿の痕跡とか、誤字の直しなんかも面白い。ワープロソフトで執筆してる現代作家を、後代になって顕彰しようと思ったら、何を展示すればいいんでしょうね?


2014/02/26 真下五一『芥川賞の亡者たち』(R出版/1971)出品。千五百円。教師として働きながら地方で同人活動を続ける主人公が、学校を追われたり、病弱な妹を抱えたりしながらも、ブンガクを諦められない。今も昔も変わらない、ブンガク野郎の業の深さよ。最近では、作家を志すアマチュアを「ワナビー(want to beの略)」と呼んだりしますが(※若干揶揄的なニュアンスもあるので使用には注意が必要)、これは是非、若いワナビー諸氏に読んで欲しいなぁ。 「ワナビーにとっての文学賞像」がこんなにヌメッと活写されてる作品は他に無いだろう。

↓ 以下、既に売れてしまったご本 ↓

2014/01/04 「セリーヌの作品 第11巻 『死体派』」(国書刊行会/1980)出品。L=F・セリーヌは1930年代初頭に仏文壇の超新星としてデビューしたが、のちに強烈にユダヤ人排斥を訴える政治パンフレットを刊行して追放された。本書もその一冊。セリーヌのユダヤ排斥パンフレットは夫人によって差し止められており、英米でも翻訳されていない。この国書刊行会版の和訳が「(おそらく)世界で唯一」の公刊本だ。天地小口まで黒一色に染め上げ、禍々しい雰囲気だ。 ※品切れ

2014/01/10 津神久三『ワイアット・アープ伝』(リブロポート/1988)出品。あの「OK牧場の決闘」で名を馳せた名保安官の詳細な伝記で、500ページを超す大部。筆者の独自研究によって「アープ悪党説」に真っ向から対決した出色の好著。混沌の西部開拓時代、有効な史料も少なく、米本国の研究家の間でも「アープ英雄説(プロ・アープ)」と「アープ悪党説(アンチ・アープ)」は決着が着いていない。本書は筆者の独自研究と考察によってこれに一応の結論を出したという点で、米本国を含めてもなお、無比の一冊と言える。 ※品切れ

2014/01/10 ツルゲーネフ『煙』(原久一郎訳/創藝社/1950)出品。これの他では、六藝社の全集(1936)や愛宕書房の全集(1947)でしか読めない貴重な翻訳。人の世の営みを「一切合切みな煙」と儚む本書は、強烈な社会批判のメッセージでもある。 ※品切れ

2014/01/10 桐山襲『パルチザン伝説』(作品社/1984)出品。世代を跨ぎ、戦中・戦後それぞれの「たったひとりのパルチザン」の戦いを描いた問題作。ピリッとした危うさの中に、どこかノスタルジーを感じる。本書は出版界の「菊コード(天皇タブー)」に触れて事件に発展した作品としても有名だ。しかも、それを事実上扇動したのが「天下の」新潮社であった。詳しくは、Wikipediaにて「桐山襲」の項を参照されたい。日本の「右」とか「左」の感覚ってのは、普段は死んだようにおとなしいのに、こういう無意味かつ見当違いな方向に暴発し、意味ある「仕事」をメチャメチャにするんだ。『風流夢譚』然り、『パルチザン伝説』然り。そんな低級な、いわゆる「政治性」などありはしないのに。 ※品切れ

2014/01/14 ピーター・バーガー他『故郷喪失者たち』(新曜社/1977)出品。シュッツの直弟子らによる宗教論。近代化によって宗教のシンボル性が失われる構造を論ずる。宗教社会学の好著だが、絶版。 ※品切れ

2014/01/14 須永朝彦編訳『奇談(日本古典文学幻想コレクション1)』(国書刊行会/1995)出品。平安〜江戸時代の「奇談」選集。「反古のうらがき」等、マニアックなチョイスが光る。ブックデザインも良い。 ※品切れ

 

高校時代、古典の時間は「平安貴族の風流自慢」や「説教じみた仏教説話」ばかり読ませれて退屈だった。そんな中、問題集の数合わせ程度に収録された「奇談もの」には心惹かれたものだ。「ふしぎ」や「ナンセンス」に満ちた奇談をもっと積極的に教材として採用すれば、「古典ばなれ」も防げるのでは。

 

高校の頃、古典の問題集で、

「肝試し(?)で目的地に辿り着いた証拠として仏像を持ち帰ろうとしたら、仏像ごとビュ——ンと天高くまで舞い上がってしまい、仏像にしがみつきながらバチ当たりな振る舞いを詫びたら、無事降ろしてくれた」

みたいな話を読んだ記憶があるんだが、何だっけなぁ。いや、「仏像が飛ぶ」ってとこ以外はすごくうろ覚えなんですけど。「肝試し」のくだりは、多分間違ってる……?とにかく、「ビュ——ン!」って感じがすごく唐突で、面白かった覚えがあるんだよなぁ。誰かご存知ないですかねぇ。

2014/01/15 フィリップ・ファーマーほか『時間SFコレクション タイム・トラベラー』(新潮文庫/1987)出品。超豪華なアンソロジー。目次見て「なにこれ!鼻血でそう!」ってなるSF者は多いのでは。 ※品切れ

 この『タイム・トラベラー』には、「ここでしか読めない作品」も多い。早川書房『時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)』(2010)に採録されたものもあるが、シルヴァーバーグ「時間層の中の針」やハーネス「時間の罠」は、相変わらず「ここだけ」だ。

2014/01/16 『ドイツ中世英雄物語』三冊揃(「ニーベルンゲン」「グードルーン」「ディートリヒ・フォン・ベルン」、教養文庫/1997)出品。2,100円。ワグナーを聴きながら、じっくり読みたいですね。 ※品切れ

2014/01/21 川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』(新潮文庫/1985)出品。「国産ウイスキーの父」竹鶴政孝の一代記。彼の波乱万丈の半生を読みながら呑むウヰスキーの味は、また格別です。 ※品切れ

2014/01/24 日下部四郎太『信仰物理 異国行脚』(講談社/昭3第36版)出品。明治〜大正の大物理学者はであった著者は、人気の通俗小説家でもあった。本作は、大馬鹿三太郎・骨折五九郎 両名の架空旅行記。これが、今読んでも滅法面白い。主人公の三太郎・五九郎は「戯画化されたインテリ」という感じで、その会話は知的でありながら、絶妙にトボケている。『膝栗毛』の洋行版という感じか。当時の地球物理学者の目を通して見る世界の相も面白い。 ※品切れ

2014/01/24 『山村暮鳥詩集』(彌生書房/1966)出品。なかでも、「風景」という詩がすごいんだ。 ※品切れ

いちめんのはな

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かすかなるむぎぶえ

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2014/01/24 林尹夫『わがいのち月明に燃ゆ 一戦没学徒の手記』(筑摩書房/1967)を再出品。学徒出陣でパイロットになった京大生の手記。驚くのはそのインテリぶり。軍務の合間に英独仏の原書を読み、論文すら書く。日本は、こんな人を戦争で喪ったのか。 ※品切れ

 日本の「学徒兵もの」とは、世界の戦争文学のなかでも特異なものだと思う。class(階級)の意識が強い欧米では、社会的なclassがある程度、軍隊内の階級にも反映される。しかし、日本の学徒出陣では、超エリートの帝大生までが一兵卒や「新品少尉」として前線に送られてしまった。これは、他の先進国ではありえないことだったろう。しかし、硝煙弾雨の最前線に「超インテリ」の目があった、という「ありえないこと」が、「学徒兵もの」というジャンルを豊かにしているのも確かだ。「場違い」による化学反応とでも言おうか。皮肉なことだが。

2014/01/30 ビートニクからもう1冊。バロウズ『ソフトマシーン』(河出文庫/2004)。その辺の新聞や雑誌を切り刻んで並べた「カットアップ」や、紙を畳んで並べただけの「フォールドイン」で生成された文章群。滅茶苦茶な中にも、ふとハッとする部分がある。 ※品切れ

2014/02/01 秋元文庫から、眉村卓の少年向けSF小説8冊セット。二千円。依光隆(「ペリー・ローダン」シリーズのカバーで有名)のカバー・挿絵が時代を感じさせます。依光隆って、高村光太郎に師事してたらしい。 ※品切れ


2014/02/01 角田忠七『憲兵秘録』。著者は元憲兵大佐。「憲兵=悪者」のイメージを払拭せんとして著された。二・二六事件など、昭和の軍事事件を担当した「軍警察」としての証言も、かなり貴重。 ※品切れ

2014/02/01 『日本共産党党性高揚文献』正続揃。右左見的に、「憲兵」の次はこれ。「非合法活動における内部體制について」なんて章もあり、今の共産党とは違って「革命」への意志が感じられる。 ※品切れ


2014/02/03 絶版文庫もう一丁。今度はフランス。デュ・ガール『ジャン・バロワ』上下揃(新潮文庫/1958)。『チボー家』の前作だが、こちらはあまり知られていませんね。出世作なのですが。千二百円。 ※品切れ

2014/02/05 木下順二『花若・陽気な地獄破り』(未来社/1966)。「陽気な~」は滅法面白かった。地獄送行きの四人が「剣の山」や「釜茹で」を知恵と工夫で乗り越え、閻魔大王を翻弄し、遂には「地獄破り」をしてしまう。こういう「人を食ったような」話、好き。 ※品切れ

2014/02/06 シムノン『べべ・ドンジュの真相』(ポケミス/1961/)。作者は「メグレ警部」で有名ですね。妻に毒殺されかけた夫が、夫婦生活を反芻し、動機を探る。通常の推理小説とは違い、繊細微妙な「心理的擦れ違い」にスポットを当てているのがシムノン流※品切れ

2014/02/06 シムノンからもうひとつ。よりブンガク色の強い、『ビセートルの環』(集英社文庫/1979)。半身不随、口もきけなくなった「新聞王」が、病床で横たわったまま自分の人生を静かに再点検する。ここでも、シムノンの心理描写の名人芸が光っています。 ※品切れ


2014/02/06 松前重義『二等兵記』(東海大学出版/1968改訂)は異色の戦争体験記。 バリバリの官僚にして大政翼賛会総務部長まで務めた著者が、東条英機に反撥してニラまれた為、なんと二等兵として南方に送られる。「権力」って、そういうことなんだなぁ。まあ、「二等兵として南方に飛ばされた勅任官」松前重義も、捨てる神あれば拾う神あり、寺内寿一元帥の計らいで軍政顧問として安全を確保され、戦死を免れたのだけれど。東条英機も、さすがに元帥・陸軍の最長老の決定は覆せなかったらしい。 松前重義は戦後、東海大学の創設者・総長。 ※品切れ


2014/02/08 国書刊行会の『ドラキュラ叢書』から2冊です。当時の国書は、マイナーな幻想怪奇とかゴシック・ホラーにも力を入れていましたね。この叢書、責任監修が紀田純一郎と荒俣宏なんですねー。今、このお二人に比肩するような人材っているのかしら。 ブラム・ストーカー『ドラキュラの客』フィルポッツ『狼男卿の秘密』、いずれも陰鬱な英国ゴシックホラーとして良質。後者は後半急に推理小説になって吃驚しますが…… ※いずれも品切れ

2014/02/08 長谷川伸『自伝随筆 新コ半代記』(宝文館/昭31)。『瞼の母』作者の、不遇な少年時代から記者時代、作家時代初期までを描く。付として母との再会記も。彼自身もまた、「瞼の母」に出会えたのだな。 ※品切れ

2014/02/12 宮武外骨『奇事流行物語 奇態流行史』(人物往来社/1961)。『滑稽新聞』の書き手が収集した、古今東西の奇妙な「流行」を纏めた一冊。まじない、ニセ薬、奇法・悪法、駄洒落、エロ事……。歴史の教科書には絶対載らない、異説・珍聞満載の書。 ※品切れ


2014/02/13 ユゴー『九十三年』三冊揃(岩波文庫)出品。ユゴー最後の長編小説。彼が実際に目の当たりにした「革命対反革命」の戦いを題材に採り、自身の「革命観」を炸裂させた、叙事詩的な歴史小説だ。 ※品切れ


2014/02/13 大西信行『牡丹灯籠』(三一書房/1979)出品。「水戸黄門」「大岡越前」などの脚本を手掛けた大西の第一戯曲集。表題のほか「女殺油地獄」など定番古典が多いが、さすが、読み易く書かれている。 ※品切れ

2014/02/14 ゲオルギウ『二十五時』(筑摩書房/1950)出品。ルーマニアの平凡ないち市民が、戦時にはユダヤ人に、戦後には対独協力者に「仕立て上げられ」、権力に翻弄される。抑圧と不信、そして救いの書。 ※品切れ


2014/02/14 山下清美『検証 宮沢賢治論』(D文学研究会/1999)。古今東西の賢治論205点(!)を一つづつ丁寧に「検証」した労作。容赦の無い批判は、研究者として誠実である証。賢治研究者必携の書。 ※品切れ

2014/02/15 クラフト・エヴィング商會『らくだこぶ書房 21世紀古書目録』(2000/筑摩)出品。「2052年から送られてきた古書目録」で取り寄せた「未来の古本(架空本)」が紹介されていく。ブックデザインも、一冊ずつの「いわれ」も、面白い。ちくまによって既に文庫化もされているが、是非この単行本で読んで欲しい。この本の時間SF的な「クライマックス」の感動は、単行本でこそ味わえると思うから。ほんと、本好きをうならせる本。写真を見ているだけでも楽しい。 ※品切れ


2014/02/17 『入沢康夫詩集』(思潮社/1970)出品。マラルメ風のやや難解な散文詩で知られる詩人だが、僕にはこの「焦慮のうた」の、グルグルとした焦慮の「在りよう」に、妙に共感してしまった。 ※品切れ


2014/02/19 ダレル・ベリガン『やくざの世界 日本社会の内幕』(近代思想社/1948)出品。戦後間もない日本の「やくざ」の在りさまを外国人(NYポスト特派員)の目を通して描いた珍書。風俗研究書の中でも「やくざ・侠客」や「遊女・売笑」は人気がありますからね。本書『やくざの世界』は、やくざと右翼の関係にこだわり過ぎている嫌いがあるものの、当時の活きた「やくざ論」としてはなかなかのもの。「親分プロファイル」なんて小章もある。 ※品切れ

2014/02/20 コスモブレイン『判心術』(けいせい/1973)出品。二千円。表紙から漂う怪しいオーラ。妙にプレミア付いている。肝心の「判心術」は、疑似科学っぽいながらもけっこう的を射てる、かな? それにしても、この頃の遠藤周作って、オビとかに名前貸しすぎじゃないですかね?「面白い。実に面白い本である」……ねぇ。確か、僕の持ってるチェスの入門書のオビにも「わかりやすい!」みたいなこと書いてた。 ※品切れ


2014/02/20 『岸上大作全集』(思潮社/1970)出品。千円。岸上は安保闘争と恋愛を歌った「意思表示」で知られた歌人。21歳で自殺。寺山修二とは政治的に対立し、寺山を批判した「寺山修二論」などもある。辰巳四郎の装丁も怪しげでいいね。 ※品切れ

2014/02/21 串田孫一『愛を語る壺』(山梨シルクセンター/1968)出品。詩画集。散文も少し。序は、「詩を書くことは、私のほんとうの仕事ではないように思う。」から始まる。作詩は「言いわけ」であると言う。しかし、そんな著者の謙遜を他所に、「栗鼠」や「樅の木」などの自然物を題に採った詩風は滋味深い。何より、たまに現れる画とローマ字詩が良い。 ※品切れ

2014/02/22 レイモンド・ローウイ『口紅から機関車まで』(鹿島出版会/1981)出品。千五百円。著者は「インダストリアル・デザイナー」の先駆けであり、タイトル通り「何でも」デザインした。ラッキー・ストライクのパッケージも彼の作。彼の理念は、「無駄な装飾を排除し、モノの実用的構成・力学的均整にこそ美を見出す」というもので、「商業美術における美=低コスト化」とまで言う。「デザイン」に興味をお持ちの方には、ぜひ手に取ってほしい本。 ※品切れ

2014/02/26 きだみのる『日本文化の根底に潜むもの』(講談社/1958)出品。二千円。著者は『気違い部落周游紀行』などの「部落」研究で有名だが、本書はそれを「日本文化の根底」にまで敷衍した意欲作。 ※品切れ

2014/03/04 『高松宮日記』八冊揃(中央公論社)出品。昭和天皇の弟君が、大10~昭22にかけて書き続けた日記。昭和史・皇族研究の重要資料だ。函背のシミ多数だが、本体はパラ有り・使用感薄い美品だ。五千円。 ※品切れ