まお&まいこ×右左見堂 共催企画 第8回

「美しい本」ビブリオバトル

 

テーマ:「美しい本」 

ビブリオバトル普及委員会の公式ルールに準じて行います。

※テーマに沿った本でのバトルのみ、テーマフリーのバトルはありません。

 

開催日時:3月3日(日曜日)17:00~19:00

※16:30開場。余裕を持ってお越しください。

※発表者・観覧者あわせ10~15名くらい、2~3ゲームを予定。

※その後、懇親会を予定しております(右左見堂近隣でお食事、会費四千円前後。自由参加)。

 

開催場所:古書肆 右左見堂 アクセスはこちら

 

参加費:500円

※発表・観覧とも同じ料金です。お会計の際、右左見堂で使える500円ぶんの商品券をお渡しするので、右左見堂でお買い物をすれば実質無料となります。

  

エントリー方法:当店のお問い合わせフォーム、以下の内容を記入して送信して下さい。

①お名前 ②メールアドレス ③発表か、観覧のみか ④懇親会参加の可否(未定で保留したい場合は、「何日頃に可否が決定できるか」お書き下さい) ⑤その他ご要望(あれば:変名で参加したい、早退するので先のゲームに組み入れてほしい、遅刻するので後のゲームに組み入れて欲しい、など)

※観覧のみご希望の方もエントリーメールをお送り下さい。

※参加受付のメールをお送りするため、メールアドレスは正確にご記入下さい。

 

企画紹介:まお&まいこ(企画・進行)より

 

 古書肆右左見堂さんとのコラボ企画もついに8回目を迎えました。これまでMAO&MAIKOでは、「こじらせ」や「悪役」などユニークな テーマを提示することで、皆様と楽しくお話できる場づくりを目指して来ました。右左見堂さんや、皆様のご協力もあり、ここまでとても楽しい 場づくりが出来たのではないかと自負しています。

 しかし、一点気になっていることとしては、古書肆右左見堂という場だからこそできるビブリオバトルは出来ているだろうかということです。

 そんなときに右左見堂さんからいただいたテーマが「美しい本」でした。このテーマとその趣旨を伺った時、美しい本を紹介し語りあうイベントと、様々な本が並ぶ古書肆右左見堂という場はとてもお似合いなのではないかと思いました。

 美しさは、人とのふれあいの中で芽生えるものです。右左見堂さんに置かれた本は、当然ながら古本です。そこには、かつて誰かに愛され、そして改めて愛されることを望んでいる美しい本たちが並んでいます。「美しさ」のあり方は、本によって様々です。新品同様の色鮮やかな装丁による「美しさ」もあれば、熱心にページをめくられた跡を残した「美しさ」もあるでしょう。何を美しいかと思うのは、右左見堂さんで本を眺める私たち次第です。逆を言えば、読者が触れなければ本の「美しさ」はこの世に存在し得ないのです。

 この世の物の美しさを称えることは、同時にそれを称える人の美しさを称えることにもなります。歴史上に詠われた四季折々の歌が、人と人との想いを運び、繋いできたことから、それは明らかです。私たちは蜜を秘めた花の代わりにインクを秘めた本を、歌の代わりにプレゼンで称えます。そうすることで、お互いの感性を尊重できる美しい時間を過ごせるのではないかと思います。

 ビブリオバトルに参加された皆様が、お持ちいただいた本とともに古書肆右左見堂の本を手にとっていただき、自分にとって「美しい本」に出会い、同時に美しいと思える自分を再発見できる。MAO& MAIKOは、そのような場を作れることを願っています。

 美しい生活は美しい本と共に。見目麗しい本をお連れして本イベントに来場されることを心待ちにしております。

 

ごあいさつ:右左見堂店主(会場・運営)より

 

 私自身は自他共に認めるビブリオバトル・ファンであると自負しておりますが、最近、ちょっと不満に思うことがあるのです。それは、「本の外見」について語る発表者があまりにも少ないこと。もちろん、「本の紹介」をするのに、ストーリーやキャラクターの魅力、筆者の文体の見事さを伝えることは必須でしょう。しかし、活字に定着された「物語」「情報」だけが「本」なのでしょうか?本が実体のある製品である以上(だから、今回は「電子書籍」での参加を認めません)、それをデザインし、印刷し、製本する人がいるはずです。その「装幀」の妙味を味わうことも含めて「読書」なのでは?今回のビブリオバトルでは、「装幀を愛でつつ本文を鑑賞する」読書の在り方を御提案致したく、このようなテーマにしてみました。

 「美しい」と思う箇所はもちろん自由。装画や挿画、遊び紙、活字や本文用紙、小口装飾、花ぎれやスピンなど、「本の美術」のポイントは無数にあります。もちろん、ルールとしては通常のビブリオバトルと同じく「最も読んでみたいと思った本に投票する」わけですから紹介本のストーリーなど「内容の素晴らしさ」も必須ですが、発表者はひと言でも、「装幀がいかにその内容に相応しく、美しいか」について触れて頂ければ、と思います。

 

 「人間は内面が大事。外見で判断しちゃいけない」と人は言います。それは確かにその通り。しかし、こと「本の世界」では逆転現象が起きているようです。私は、「中身だけじゃなく、もうちょっと本の外見を見てあげて」と言いたいのです。