「エセー」ページのイントロダクション

~いち古書店主の語ること・語りえること~

 

※2015年12月追記 : 当ページを作成したのは実店舗を開業する前のことだったので、本文中で「通販限定古書店」を自称してておりますが、当時の気持をそのまま掲載する為、敢えて修正せずに公開しております。

 

「エセー」タブ以下のページでは、右左見堂店主である僕、右左見 中道(うさみ・ちゅうどう)が、本や思想、芸術等さまざまなことに関するいくらか纏まった考えを披瀝して参ります。その「考え」はおそらく、僕の選好の基準に深く通底するものであり、「古書肆 右左見堂」の在りよう(たとえば、仕入れるジャンルの傾向)にも密接に関わってくるでしょう。

 

 僕が「エセー」を通して「考え」を開陳していこうとする第一の目的は、「web上での遣り取りだけで完結してしまい、店主の人柄やお店の雰囲気を掴みづらい」という通販限定古書店の弱点を補うこと。「あの店主なら、こういう本を仕入れるかも知れない」という情報(あるいは予感・期待)は、古書店、古書ファン双方の利益に繋がります。店舗が無いなりに、お客さんに親しみを感じてほしいのです。

 とまれ、それはこっちの目論見であって、もちろんお客さんからすれば「店主に親しみなんか感じなくたって、欲しい本を適価で買えればぜんぜん構わない」という向きもあるわけで。当店としましても、「本が欲しいのであって、お店じたいには興味ないよ」というお客さんも、「右左見堂、なかなか面白いじゃないか。たまにHP覗いてやるか(尚且つ、買ってやるか)」というお客さんと同じくらい大事にしてゆく所存です。

 

 結局なんだかんだ言って、「せっかく文化的な職業を選んだんだから、自分でもちょっとはブンカ的な表現をしてみたい!」という自慰的な情熱を原動力にして書いくことになりそうです。

 もちろん、わざわざ文章にしてお店の公式サイトに載せる以上は、可能な限り論理的で分かりやすく、含蓄のあるいいものを書こうという積りではおります。

 

 

 「鮮明な書影、正確な書誌情報」を心掛けている大マジメな(?)この右左見堂公式サイトの中でも、ここでだけは店主自身、ちょっと一息ついて自由にお喋りできるような、そんな「エセー」ページにしていきたいです。